投資オフ会(4/6アジデンを煽る会)に参加しました

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4月6日に東京某所で行われた投資オフ会(アジデンを煽る会)に参加しました。

高度な話が多かったのですが、簡単にまとめておきます。

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お誘い

アジアンでデンジャラスだったジャパニーズセーフティーさんが転職により引っ越しをされる前にオフ会をするという話になったようで、私もhiroさんからお誘いいただきました。

今回は会場が広かったこともあり、11名の方が参加されました。

参加者

今回ご一緒させていただいた方々です。

おおむね参加表明順です。

名前のリンクはTwitter、カッコ内のリンクはブログです。

食事

SOSEKIさんが唐揚げと担々麺を作ってくださいました。

朝から仕込みをされていた本格的なもので非常においしく、お店で出るようなクオリティでした。

発表の間も発表に耳を傾けつつ一人で調理を続けてくださり、大変ありがたかったです。

発表

聞くところによると、投資家のオフ会でも投資の話はあまりされないらしいですが、今回のオフ会はガチ勢の集まりであり、また会場にある60インチテレビがお借りできるということで、投資手法などの発表会がありました。

ほとんど休憩なしで、発表と質疑応答が17時頃から23時頃まで続くという、ハードな発表会でした。

発表者はNさん、てるるさん、hiroさん、ジャパニーズセーフティーさん、カーネルさん、私、hassさんの7名でした。

発表で使われたスライドの一部や食事の様子などは、アジデンを煽る会のTwitterアカウントから見ることができます。

ここでは各発表の概要をまとめておきます。

Nさん

Nさんの発表時点でのメインのポートフォリオは投資信託であるものの、最近は小型株に注目されているとのことで、「凄いぜ小型株!」と題して発表されていました。

どうすれば楽にS&P500に勝てるかという観点で考えると、NASDAQ100に連動するQQQに投資するのがよさそうだが、セクターの偏りや信託報酬の高さが気になるので、小型株がよいのではないかということで、過去の累積リターンにおいて小型株が市場平均を上回っていたことや著名な投資家もそれを支持していることを紹介されていました。

個人的には分散効果や手数料、流動性リスクを考えると小型株への投資には懐疑的ですが、小型株は累積リターンのみならずシャープレシオでも市場平均を上回っており、1980年代以降その存在を否定する説も有力ですが、1980年代以降の小型株アノマリーの消失は別の要因で説明でき、小型株アノマリーは継続しているという論文(Resurrecting the Size Effect: Firm Size, Profitability Shocks, and Expected Stock Returns)もあったりと、注目しているアノマリーの一つです。

てるるさん

てるるさんの発表は「ローリスクで年利10%を実現する現金の底力」と題して、無リスク資産として保有している現金を有効に活用してリターンを得る方法についてでした。

株主優待のクロス取引、IPO、立会外分売・POを駆使した方法で、米国株投資家にとっては新鮮な内容でした。

資金効率を高めるためには、複数口座で同一資金を使い回すために入出金を繰り返したり、家族の協力を得て本人の意志で本人に取引してもらったり、優待をフリマアプリで売ったりという手間はありますが、実際にほとんどドローダウンを出すことなく高いリターンを得ているようで大変興味深いものでした。

私は過去の記事において、現金を余らせてレバレッジETFを買うと金利分だけ損をすることになるので、現金を余らせるくらいなら現物ETFの比率を上げてレバレッジETFの比率を下げることを勧めていますが、このように現金を活用する手法を駆使するならば、金利を支払ってでも現金を余らせてレバレッジETFを買うのも非常に有効です。

hiroさん

hiroさんはスライドではなく、PC画面を映しながらの発表でした。

まず、マネーフォワードの画面を映しながら、現在のポートフォリオを説明されていました。

非常に現金が少なく株式比率が高いのが特徴的で、保有銘柄の割合の1位が新興国株式ETF (VWO)だったのは意外でした。

私もなるべく現金は少なくしていますが、それでも15万円くらいは口座に入れています。

hiroさんは現金が4万円くらいまで下がることもあるそうで、さすが電気を止められたことがある投資家は違うなと思いました。

延滞料がかからなかったのだとすれば、その分投資に回せば期待リターンが増えるため、確かにロジカルではあります。

続いて、現在実践されている個別株投資について説明がありました。

具体的な手法については、スムーズなモメンタム株を買え──モメンタムを考える(応用編)めくるめく定量的バリューの世界へようこそ2019年買うべき銘柄──ロコ20種を発表する!などの記事の通りですが、市場平均を上回るためというよりは、検証やデータの蓄積という面が大きいようです。

また、iPadに手書きした画面を映しながらの、ドルコスト平均法批判の説明がありました。

内容的には、「時間分散すると安全」に騙されるな!時間分散を再定義するドルコスト平均法という残念な宗教などの記事で説明されていたものです。

カーネルさんからドルコスト平均法が有利になりうる条件について意見がありましたが、やはりリターンの周期性や自己相関がある程度予測可能であることを前提にする必要がありそうです。

ジャパニーズセーフティーさん

ジャパニーズセーフティーさんは「なぜCAPEを無視しないのか」という題で、CAPEレシオ(シラーPER)を使った投資について発表されていました。

前日の深夜から作り始めたとは思えない作り込まれた資料で、外資のスピード感を見せつけられました。

CAPEの意味や算出方法を確認した後、CAPEと将来リターンには負の相関があるため、CAPEを使った手法が有効だと紹介されていました。

ジャパニーズセーフティーさんは、CAPEの水準が一定以上になったら債券にスイッチする手法には、その基準が時代によって機能しなくなる可能性があるとして否定的であり、国際的に比較してCAPEの低い国に投資をする手法にすべきと考え、実際に世界分散しつつも時価総額比よりもCAPEの低い国の株式の比率を高める投資戦略を採用されています。

個人的にも、10年益回り(CAPEの逆数)は、Asset Management : A Systematic Approach to Factor Investingにおいて、ほとんどの指標が将来リターンとの相関には有意差がない中、消費・資産比率とともに統計的に有意差があったたった2つの指標のうちの1つとして挙げられており、気になっている指標です。

現在、米国株のバリュエーションは歴史的にも高い水準にあり、今後の低リターンを予想する投資家も多いです。

そのことをもって、投資すべきでないという結論にはなりませんが、比率を下げるという考え方はありえると思います。

また、私は過去の水準からシャープレシオの高かったポートフォリオを決めて定期的にリバランスする戦略は、比率の決め方が恣意的でありオーバーフィッティングしやすいと考えるため否定的ですが、ジャパニーズセーフティーさんの一定のCAPEの値を基準にすべきでないという考え方は、同じような問題意識が感じられ共感しました。

ただ、国をまたいでCAPEを比較できるかというのは難しい問題だと思っています。

カーネルさん

カーネルさんはiPadを使って手書きで、レバレッジ投資について発表してくださいました。

ブル3倍のレバレッジETFへの投資は、現物ETFの3倍のリターンにはならない理由を、図で説明されていました。

これは金利やボラティリティによる減価があるためであり、この辺の話は超長期のレバレッジファンドのリターンを見るレバレッジETFの減価を極力避ける方法2018年のレバレッジファンドを振り返るなどの記事が参考になると思います。

私はシミュレーションで使っている金利のデータについて質問したところ、参照すべきリンクをいろいろと教えていただき非常に勉強になりました。

私(神谷政敏)

私の発表はまとめではなく、ほとんど再現しようと思います。

長くなるので、また別に記事にしました

hassさん

hassさんは「投資に関する雑多なこと」という題で、投資指標、オプション、レバレッジを使った優待クロスなどについて話されていました。

AltaVista Long Term Annual Return forecast(ALTAR Score)という直近5年間と予想ROEの平均をPBRで割った指標を参考にしているそうです。

「難しくないオプション戦略」というスライドでは、「難しくない」とありながら専門用語や数式が頻発する本格的なオプションの入門について説明してくださいました。

「レバレッジド優待クロス」では、借り入れをして優待クロスをする手法を紹介されていました。

優待クロスは短期間だけお金を借りられればいいということもあり、証券担保ローンや銀行ローンのキャンペーンなどで比較的低金利で借り入れをすれば、優待価値が金利を上回るそうです。

レバレッジとボラティリティについても話されていましたが、ケリー基準の投資への適用: ポートフォリオに対する最適なレバレッジの記事が詳しいです。

近似式は低レバレッジ方向への乖離が大きいですが、式の導出も説明されています。

また、オプションはいろいろと有用な使い方があり、例えばプット売りのインデックスであるPUTはS&P500のインデックスであるSPXよりもシャープレシオが高く、私も2017年末まではIB証券でオプション取引をしていました。

権利行使を気にしなくてはいけないのと、特定口座での節税テクニックを使うために、現在はオプション取引はしていませんが、税制が変更になったらまた再挑戦したいですね。

終わりに

活発な議論がなされ、参加者の投資への情熱が伝わってくるオフ会でした。

交通費をケチって朝4時に起きて6時から7時間半かけて青春18きっぷで東京まで行きましたが(電車内は家より読書や勉強がはかどるので鈍行が苦にならないタイプ)、大変有意義な会で参加できてよかったです。

非常に頭を使い疲れたという声もありましたが、私は興奮が冷めず夜も3時頃まで寝つけませんでした。

会場の準備や食事の準備、発表や実況ツイート、お土産など、参加者のみなさまには大変お世話になりました。

ありがとうございました。

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コメント

  1. mushoku2006 より:

    内容が高度過ぎて、正直言って、すごい、と言うことしかわからないんですが、
    インパクトがある記事でした。
    私のブログで紹介させていただきますね。
    すいません、承諾前で。

  2. mushoku2006 より:

    ありがとうございます。

    >>朝4時に起きて6時から7時間半かけて青春18きっぷで東京まで行きました

    すごい根性ですよね。
    (≧∇≦)ъ ナイス!

    私の家は愛知県で、
    JR東海道本線の沿線なんですけど、
    もし東京へ行くよりも容易なのであれば、
    拙宅で一杯やりませんか?

    もしOKであれば、
    他の投資家さんにも声掛けさせていただきます。