レバレッジETFは他のETFと比較できない

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レバレッジETFをレバレッジのかかっていないETFと同列に比較することはできません。

例えば、リスク資産の3分の1を非米国先進国株、3分の1を新興国株に投資している投資家が、残りの3分の1をどうするか考えているとします。

ここで、VOO(S&P500ETF)にするか、SPXL(S&P500レバレッジ3倍ETF)にするかという比較はできません。

VOOにすれば米国株、非米国先進国株、新興国株がそれぞれ3分の1になりますが、SPXLにすれば米国株が5分の3、非米国先進国株と新興国株が5分の1ずつという割合になり、別のアセットアロケーションとなってしまうからです。

リスク資産全体でのレバレッジも、VOOなら全体で1倍ですが、SPXLなら3分の1に3倍のレバレッジがかかってリスク資産全体では1.67倍のレバレッジがかかり、リスクも全く変わってきてしまいます。

本来まず決めるべきはアセットアロケーションです。

次いで決めるのが、資産全体に対するリスク資産比率(レバレッジ比率)です。

例えば、ある投資家がアセットアロケーションを米国株と米国長期債の半々にすることにしたとします。

そして、1.5倍のレバレッジをかけてリスク資産比率は150%とすることにしました。

レバレッジETFを使ってこのポートフォリオを作ることを考えた場合、米国株のレバレッジETFを使うか、債券のレバレッジETFを使うか、両方使うかといった複数の選択肢がありますが、リスク資産比率が同じなら基本的にリターンもリスクもほとんど変わりません。

以下の図は3つのポートフォリオのバックテストです。

レバレッジETFのバックテスト
Backtest Portfolio Asset Allocation
Analyze and view backtested portfolio returns, risk characteristics, standard deviation, annual returns and rolling returns

詳細はリンク先から確認できます。

ポートフォリオ1は株にレバレッジを、2は債券にレバレッジを、3は株と債券に等しくレバレッジをかけていますが、資産全体でのレバレッジ比率はどれも150%で同じなので、ほぼ同じ値動きであることが分かります。

大事なのは、まずアセットアロケーションを決めて、次にリスク資産比率(レバレッジ比率)を決めること。

レバレッジETFはレバレッジをかけるための1つの手段です。

レバレッジETFと比較することがありえるのは、CFDやオプションなど、何を使ってレバレッジをかけるべきか考える時くらいです。

また、無リスク資産として現金を保有しながらレバレッジETFを保有するのも無駄です。

レバレッジETFには金利コストがかかります。

以下の比較は金利コストが与える影響を表しています。

金利コストが与える影響
Backtest Portfolio Asset Allocation
Analyze and view backtested portfolio returns, risk characteristics, standard deviation, annual returns and rolling returns

ポートフォリオ1は、S&P500ETFに100%投資しています。

ポートフォリオ2は、資産の3分の1でS&P500レバレッジ3倍ETFを買い、残りの3分の2は現金を保有しています。

どちらも資産全体に対するリスク資産比率(レバレッジ比率)は100%と同じであり、リスクもほとんど変わりませんが、ポートフォリオ2は金利コストがあるため、安定してポートフォリオ1よりわずかに低いリターンとなっています。

アセットアロケーションを決めたあと、レバレッジをかけることに決めた場合は、生活に必要となる資金以外は投資に回して現物ETFの比率を上げて、レバレッジETFの比率を下げてやると、金利コストを抑えることができます。

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