期待値マイナスでも投資する価値がないとは限らない

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期待値がゼロやマイナスの投資商品であっても、その期待値だけをもって投資する価値がないと判断することはできません。

たとえ期待リターンがマイナスであっても、ポートフォリオとの相関係数が小さければ、ポートフォリオ全体でのリスクを減らしてくれるため、その投資商品を組み込む方がシャープレシオが高くなる可能性もあるからです。

例えば、外国株式や外国債券に投資する際の為替ヘッジは、スワップ金利の支払いがあるために期待リターンはマイナスだと考えられます。

しかしながら、円高で外国株式や外国債券の価格が下落する時には、為替ヘッジで保有している円の価格が上昇し、ポートフォリオ全体の価格変動を抑えることが期待できます。

金やコモディティのようにリスクプレミアムが期待できず、長期のリターンがインフレ率程度であるアセットも、株や債券との相関係数が小さいため、保有することでポートフォリオ全体のリスクを下げることが期待できます。

ただし、為替ヘッジ、金、コモディティでのリスクヘッジは、期待リターンも低下させるため一概にシャープレシオを向上させるとはいえず、保有すべきかどうかや保有すべき比率は詳細な検証を要するため、投資する価値があるかはここでは保留します。

同じように、期待値はマイナスだけれどもポートフォリオとの相関係数が小さいリスク商品の一つとして、保険が考えられます。

保険は支払事由に該当するかどうかでリターンの変動する、リスクのある商品です。

医療保険であれば病気やケガ、地震保険であれば地震といった支出が増えて資産が減る時に保険が下りるため、資産全体での増減を抑えることができます。

ただし、支払い額は保険会社の取り分が残るように計算されているため、期待値はマイナスです。

このように期待リターンはマイナスだけれど、ポートフォリオ全体でのリスクは低下させるため、保険もリスクヘッジの投資商品だと言えます。

なお、保険に関しては種類にもよるものの、保険会社の取り分が大きいため、加入するとシャープレシオが低下することが一般的です。

なお、効用という観点を持ち出せば、シャープレシオが低下してもリスクヘッジをするべきだという主張もありえます。

リスクがあると著しく効用が下がる人の場合は、シャープレシオを下げてでもリスクを減らしたほうが効用が高まるためです。

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